マンション改修工事@習志野市② -2018年3月30日
2018.03.29
皆様こんにちは!スリーヴイホーム建設部 施工課の瀬川です。
ここのところ急に暖かくなってきましたねー(*^_^*)
外仕事にはちょうどいい気候になってきて、現場作業もますます捗ります!
今日は、先日のブログでもご紹介させて頂きました、習志野市の6階建てマンションの施工状況をお伝えしたいと思います。
以前にもお伝えしました通り、本物件の入居者は目の前にあります某有名大学の学生さんが大半で、3~4月は卒業・入学に伴う入退去が多いためその前に工事を完了させたいとの事でしたが、ご要望通り、何とか先月末で完工させることができました!
今回の工事は、足場を組んで、外壁の塗装・シーリング・タイル張替え・屋上防水・ベランダ防水、といった内容でしたが、その中で一番問題となったのがタイル工事でした。
そもそもタイルの張替え工事は、最初の調査・見積の段階では、何枚張替えがあるのか正確な数量を出す事が困難です。というのは、割れたり欠けたりしている部分は枚数を数える事ができますが、表面上は何ともないように見えるタイルも実は下地から剝れて浮いている、という事が多々あります。
そういった浮きタイルが何枚くらいあるかはタイル面を叩いて、その音で診断します。(打診調査といいます)
きちんと張り付いているタイルであれば叩くと固い、詰まった音がしますが、浮いているタイルは下が空洞になっているため、叩くと音が反響して聞こえます。
手が届く所であれば事前に打診調査して浮きの枚数を数える事もできますが、2階以上の部分の壁は足場を組まないと手が届きません。その為、当初は全体の3%~5%位の枚数で想定しておき、足場を組んだ後にタイル面を全面打診し、算出した数量で精算するのが一般的です。
今回も足場組後、タイル全面の打診調査を行いましたが、その際に問題が発覚しました。
サッシの脇、7~8㎝位離れた所に上から下までずっと亀裂が入っていました。
その部分のタイルを剥がしてみたところ…
ちょうど、モルタルとALCの境目になっていました。
外壁下地はALCの建物だったのですが、新築時サッシを取り付ける際にALCとの隙間をモルタルで埋めたようです。その後年数が経ち、ALCとモルタルの継目が動き表面のタイルに亀裂が入ってしまったようです。
このまま張り替えても、また継目の部分が動いて折角新しく張ったタイルがまた割れてしまう恐れがあります。
どのように施工すべきか、社内で議論を重ね…
上にカバーを被せる事になりました。
下地の亀裂を処理した上で、外壁に固定用の金物を付けその上に金属製のカバーを取り付けていきます。
取付け後に違和感の無いよう、極力既存のサッシに近い色にしました。
取付け完了です。
これで下地の継目が動いて亀裂が再発しても、金属のカバーが保護してくれます。
見た目も既存のサッシと一体化し、スッキリとした仕上がりになりました。
改修工事は既存の建物に合わせて工事していく為、建てた時からの問題を抱えている物件に遭遇する事も少なくありません。
そのような場合、ただ単に直すだけでなく、問題点をどのように工夫し改善するかが重要になってきます。
この建物は欠陥住宅だから…とか、新築時の施工不良だからしょうがない、と諦めてしまう前に、是非スリーヴイホームにご相談下さい。
問題を解消する為、最善のご提案をさせて頂きます!