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【ALCって何ですか?】

2024.05.22

品質管理部メンテナンス課です。
今回はALCという建材についてお話ししたいと思います。

【ALCとは】

Autoclaved Light-Weight Concreteの略で、軽量気泡コンクリートと呼ばれています。
通常のコンクリートとは性質が異なり、主に住宅や中小規模のアパート・ビルの外壁に使用されています。
珪石、セメント、生石灰、発泡剤のアルミ粉末を主原料とし、断熱性、耐火性に優れた建築材料です。
当社でALCの外壁に塗装・シーリング工事を行った物件の写真です↓

【ALCのメリット】

①軽量・安価
普通コンクリートと比べて1/4の重さで、躯体工事の経費削減につながります。
②高い断熱・遮音性
ALCパネルには無数の細かい気泡が有る事により、コンクリートの10倍の断熱性能が有ると言われています。
また音を伝えにくい性能を持っており、他の材料と組み合わせて共同住宅の界壁に使われる事も有ります。
③火に強く安心
ALCパネルは不燃材料です。無機質の材料から作られている為、火災が起きてしまったとしても有毒なガスや煙を発生させる事は有りません。
また、有害物質であるアスベストはもちろんトルエン、キシレンなどの揮発性有機化合物(VOC)とは無縁です。

【ALCのデメリット】

①防水性が低い
気泡が多い事から水が浸透しやすく、外装材として使用する場合は表面の防水処理が必須となります。
水が入ってしまう事でALC内部の鉄筋が錆びて膨張し、爆裂やひび割れが発生する恐れが有ります。
また目地がとても多く(上記写真参照)、目地のシーリングの劣化から雨漏りに繋がる可能性が高いです。
②タイルとの相性が悪い
ALCは鉄骨造の建物に多く使われており、鉄骨造の建物は構造上挙動の多い建物です。
挙動によりALCが動き、ALCに張ったタイルが割れたり剥落する恐れが有ります。
タイル張り仕上げのALCは表面が塗装されていない事がほとんどなので、タイルの剥がれた部分からの漏水のリスクが有ります。
ALCのひび割れ↓


目地のシーリング劣化、ALCの爆裂

【まとめ】

最後までご覧いただきありがとうございました。
上記のように、ALCには多くのメリットが有りますが相反してデメリットも有しており、定期的なメンテナンスが不可欠です。
状態によって必要な工事が異なる為、適切な診断・提案が求められます。
改修工事専門の当社へ是非お声がけ下さい。