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ALC板の上にタイル貼りをすると・・・ -2020年9月5日

2020.07.24

皆様こんにちは。現調積算課の曽根高です。

日々これから提案する建物調査をしていますが、暑い日が続き、汗ダクダクで作業しております。

水分取りながら熱中症に気を付けて頑張っています!

今回はALC板にタイルを貼っている建物についてお話させていただきます。

タイルを剥がしてみるとALCがこのようにボロボロになっている可能性があります。

<建物調査時>

<タイルを剥がした後>

 

※タイル下のALC板が崩れ落ちている状態です。

ALC(軽量気泡コンクリート)は火に非常に強く良い素材ですが、水には弱く

一度タイルの下に雨水の侵入を許してしまうと

雨水に浸ったALC板は内部から劣化が進みます。そして最後には手で触れるだけでボロッと

砕け落ちるほど脆くなっています

なぜ雨水がタイルの下に侵入してしまうのか?

1・表面のタイルが割れてしまい、そこから雨水が浸入する。

※ 地震などで建物が揺れたとき、ALC 板のつなぎ目の上に

タイルが貼ってあると、その部分が引っ張り合って割れやすくなります。

2・シーリングの劣化により雨水が浸入する

ALC板は60cmごとに外壁のつなぎ目やサッシの枠に

シーリングという防水性があるゴムのようなものが入っています。

それが劣化して破れたり縮むとそこから雨水が浸入してきます。

ALC板の上にタイルを貼っている建物で雨漏れをしてしまった場合、原因を追求することは

とても困難なことです。タイルにヒビが入っている箇所、シーリングが劣化している場所だけを

補修しても、そこから雨水が侵入して別の場所に水が回っている可能性があるからです。

タイルを全部剥がして調べるにも大変な費用がかかってしまいます。

そうなる前に早めのお手入れをお勧めします。