ALC板の上にタイルを張った建物の問題点
2022.05.05
皆さんこんにちは。
現調積算課の松田です。
外はすっかり暖かくなり日も大分伸びてきましたね。
この時期でも熱中症にかかる事はありますので皆さん
水分補給と休憩はコマメにとっていきましょう(‘’ω’’)ノ
さて今回はALC板の上にタイルを張った建物の問題点に
ついて語っていきます(‘’ω’’)ノ
ALC板は水に弱い性質なのでその上に防水性に優れたタイルを張る事は、
有効に見えるのですが….
図の様にタイルを張っていくと恐ろしい事になっていくのです。
何故ALCの目地を跨ぐようにタイルを張るとひびわれしやすくなるのか
それは鉄骨造の柱や梁もALCパネルも揺れに対して追従しているのですが
それに対してタイルは追従せず固定して踏ん張ってしまうので、タイルの割れや
欠落にも繋がってくるのです。
実際にALC板の目地上にあるタイルが割れている写真です。
そしてタイルの内側のALCはどうなっているのかというと
↓の写真の様に割れと、タイルの割れから侵入してきた水をALC板が吸い込み
内部の鉄筋が錆びて膨張し爆裂が発生しています。
そしてこの写真をよく見てもらえばわかるのですが、内部のALC板に
防水塗装・目地シーリングがなされていないのです。
これではALC板は水を吸い込み放題となり爆裂を多発する事や
内部漏水に繋がっていきます。
そして一番難しいのはこういった現場の改修方法です。
何が難しいかと言うと普通にALC板を補修しタイル張っていくと
再びALC板の目地をまたいでタイルを張ってしまう為、数年後再発する
可能性があるのです。
ではどうすればいいのか、、、
今回の写真の現場ではALC板目地の上を跨いでいるタイルの部分に
ガルバリウム鋼板でカバーをしました。これによって今後タイルが
割れてしまっても内部への水の侵入を防ぐ事や美観を保つ事ができるのです。
今回ご紹介したALC板の上にタイル張り仕上げの物件で
お困りのオーナー様いらっしゃいましたら是非一度
スリーヴイホームにご相談ください。