【非常にレア(?)な工事】をご紹介いたします。
2023.05.09
こんにちは!
積算課の 佐藤 です。
本日の千葉市の最高気温は5月に入ったばかりなのにいわゆる“夏日”手前の24度!!
早速事務所には“熱中症対策グッズ”が用意されてました。
今回は、非常にレア(?)な工事 をご紹介いたします。
こちらは2023年の1月に竣工したピカピカの新築マンションです。
1・2階がテナント様で、それより上階が個人分譲という構成のマンションです。
入居予定のテナント様から、法規上、“避難扉”を増設する必要があり、そういった工事に対応可能できますか? といった問い合わせがきっかけで実際の施工となりました。
今回の開口作業(壁に穴をあける作業)にあたり、事前に構造的(強度)な問題はマンションの建築会社に確認をしてクリアとなっておりましたが、それ以外に配慮するべきポイントは “新築マンション”ということでした。
鉄筋コンクリート造の壁を開口する場合、通常であればカッター・はつり機などを使用しての施工となりますが、カッター使用の際の排水の問題、汚れの飛散、騒音・振動などによるクレームなどいろいろと想定される懸念事項があり、その点をいかに問題なくクリアするかがネックでした。
検討の結果、下記の施工方法が一番リスクが少ないという結論に達し、その施工方法での工事を注文者様ほかマンション関係者の皆様に提案し了承を頂きました。
“コア抜き機”を利用しての開口
合計で60ヵ所程のコア抜き(約16cm程度の穴をあける)の為、非常に手間と時間がかかる作業方法ですが、問題発生のリスク軽減の為、こちらの施工方法で進める事となりました。
“コア抜き機”にてコンクリートを円筒形に抜いていきます。
約60ヵ所!のコア抜きをします。
抜いたコンクリートコア
コア抜き完了!
この後、バリ部分を削り、成形した後サッシを取付けます。
“避難扉”の取付が完了しました。
工事期間中、クレームが発生する事もなく、オーナー様ご指定の期限内に工事が完了し、オーナー様にも喜んで頂けました。
こういった工事でも、軽んじて計画を進めてしますと大変な事になります。
工事ごとに想定される問題を抽出し、クリアすることが安心・安全な工事につながります。
今後もオーナー様に喜んで頂ける工事を提供していきたいと思います。