春といえば・・・　　－2017年3月2日

安全品質管理課の岩井です。

寒い冬もピークが過ぎ、いよいよ春が近づいてきています。

春と言えば・・・。

そう、春一番です。

しかしこの春一番、我々にとっては非常に注意が必要です。

我々の仕事は建物の外部に仮設足場を設置した上で行います。

足場を組んだ後に作業時のホコリや汚れが飛散しないように外面にメッシュシートを張ります。これは作業員の墜落防止、材料や工具の落下防止の意味もあります。

そのメッシュシートが強風にあおられると非常に危険な状態になることがありますので、強風が予想される場合は事前の対策が必要です。

年間を通して考えますと、春一番などの春先の強風と夏の終わり頃から秋にかけての台風が特に注意が必要な時期ということになりますが、台風の場合は発生してから実際に影響が出るまで数日程度の余裕があることがほとんどなので、その間に対応することができます。

しかし、春一番などの強風はたいてい１、２日のうちに急激に風が強まることが多いので、すぐに対応しないといけません。そういう意味では台風よりもさらに注意が必要です。

今現在工事進行中の5階建ての現場です。建物の壁に「壁繋ぎ」や「キャッチ」で足場を固定していますが、これはあくまで仮設ですので強風時には細心の注意が必要になります。

最上部は屋上のパラペットよりも高いところまでメッシュシートが張ってあると強風の影響を受けてしまうので、パラペットの高さより低いところでメッシュシートを折り返す対策をしています。

状況によっては、コーナー部や中間部のメッシュシートを一部開放し、風が抜けるようにします。

低層の建物では壁繋ぎによる固定をしないケースもあり、そういう場合はメッシュシートを全部纏める対策をします。

足場はあくまで工事の為の仮設物ですので、工事後には撤去して無くなってしまうものではあるのですが、安全性が低い足場では作業もし難く、当然仕上がりにも影響します。

たかが足場、されど足場　といったところでしょうか。

春一番は文字通り立春以降で一番最初の強い南風を指しますが、それ以降４月上旬くらいまでは何回かこういう強風の日がありますので、まだしばらくの間は注意が必要ですね。